
今回は、石油や小麦など、価格が世界的に上昇して注目を集めている「コモディティ」を学ぶことに。
コモディティのファンドを作っているニッセイアセットマネジメントをたずねて、
東京駅丸の内口にあるビルにやってきました。
構成=濱田 優 写真=鰐部春雄
「お年玉で金を買う」??
秋元 先生、今日は「コモディティ」について勉強するんですよね。
内藤 その通り。玲奈ちゃんはコモディティについて何か知っていることはあるかな。
秋元 はい。えっと「Commodity」っていうと……商品とか産物という意味ですよね。
石油とか小麦とか、そういうモノですか?
内藤 あと金とかアルミといった貴金属に非鉄金属。コーヒーや砂糖などの農産物に、牛肉や豚肉など畜産物も入るね。
秋元 金もなんですか。そういえば、親戚の小学生の男の子が「お年玉で金(ゴールド)を買うんだ」っていってたなぁ。
内藤 そ…… それはすごいね(笑)。将来が楽しみな親戚だ。
秋元 ところで最近、コモディティの価格が上がっているっていう話はよくニュースで耳にするような気がしているんです。
内藤 うん、そういう背景もあって、今回はコモディティを取り上げたんだ。理由や背景などについ
ても勉強しよう。
秋元 どこに行くんですか?
内藤 ニッセイアセットマネジメントだ。ここはコモディティファンドを作っているんだ。
・・・中略・・・
コモディティ投資の3手法
秋元 ところで、コモディティに投資するのってどうすればいいんでしょうか。
松波 コモディティというのは、株でも債券でもない、「第3の投資対象」なんですが、投資する方
法としては、大別すると3つあります。「現物」「先物」「ファンド」です。実際には、先物かファンド
ということになると思います。
秋元 「現物」というと小麦とか石油とかそのものっていうことですか。
内藤 そうだね。ただ、いくら石油の価格があがりそうだからといって、重油を買って家に持っておいて、高くなったら売るなんていうことはできないよね。
秋元 タンクなんてありませんもんね(笑)。
松波 ただ「金」なんかは実際に現物を投資目的で購
入することは珍しくないですよね。
秋元 親戚の子はいいトコに目をつけたんだなって改めて思います。
松波 ただ石油や小麦はそうはいきません。理論的にはともかく、個人投資家としては、コモディティの現物は投資ではなく、消費するのが限界といえるでしょうね。
内藤 あと、現物を持っていても利息は付かないからね。
秋元 次は「先物」ですね。先物っていうくらいだから将来に関係しているんですか?
松波 ええ。英語でいうと“future”ですから。将来のある時点で受け渡す条件で売買契約を結ぶんです。たとえば「1年後に小麦をいくらで売る」といったふうです。
秋元 価格は契約の時点で決まるんですか?
松波 そうです。
秋元 もし価格が下がったらどうなるんですか?
松波 その場合は損が出ることになりますね。逆に上がっていれば利益が出るわけですが。
・・・中略・・・


世界に目を向けるきっかけに
秋元 新興国の経済成長はまだ続くでしょうから、コモディティはこれからも要注目ですね。
内藤 日本の市場は今後、大きくは拡大しないかもしれないけど、世界レベルで見れば経済規模は拡大するだろうからね。人口も増えるし、温暖化や環境汚染という問題もますます注目しなければいけないテーマ。コモディティはこうした問題にも関係しているから、注目度は上がるだろうね。
秋元 特に中国の成長はすごいですもんね。北京五輪もあるし……。
松波 成長の鈍化を指摘する声もありますが、国土が大きく人口が多い国ですからね。 世界のコモディティ市場、資源価格の上昇を見ていると、世界が確実に変わり始めていることを実
感しますね。
原油の価格は湾岸戦争のときよりも高くなって、わずか10年前に20ドル程度だった価格が今は90ドルとかになっている。日本でも数十年ぶりという規模の値上げが起きています。
秋元 コモディティ投資をするのって、世界に目を向ける、いいきっかけになりそうな気がしてきました。
内藤 資源が取れる国はその分、潤うわけだから、今度はその国の企業やファンドに投資するという考え方もできるよね。
松波 ご自分が取れるリスクをしっかり見極めたうえで、うまく活用してほしいですね。
内藤・秋元 今日はありがとうございました。

