「次の一手」

『0円で億を稼ぐ!~「タダ」よりすごいビジネスはない~』(マガジンハウス)を上梓させていただく。「0円ビジネス」が、今、世界中で爆発的に広がっているからだ。
グーグルの0円サービスは検索エンジンにとどまらない。マイクロソフトの有料ソフトであるワードやエクセルと同等のサービスも0円で提供している。しかもネット接続可能な環境があれば自宅でも会社でも出張先でも、マシンに関係なく同じプログラムで文章作成や表計算が0円で行える。
また、大容量のメールアカウントサービス、世界中の地図が3次元表示できるグーグルアース、乗換案内といったコンテンツもすべて0円だ。そこに膨大なトラフィック(交通量)があるため、ほかの企業からの広告費によって、すべてのサービスにかかるコストを払っても利益が出るのである。
ユーザー同士ならば国内外の電話料金が0円のスカイプも会員ユーザーが3億人に迫る勢いだ。ボイスメールやチャット、ビデオ通話などのサービスもあり、有料のサービスを利用するとさらに充実した機能を利用できる。その1割の有料サービスの売り上げですべてのコストをあがなっている。
ほかにも動画投稿サイトのユーチューブをはじめユーザー自身が利用代金を払わないインターネット上の0円サービスはもはや珍しくない。
しかし、ネットを通じた0円ビジネスの発展と機を一にして、あるいは刺激を受けて、従来からあるオールドビジネスのあらゆる分野でも、0円商品や0円サービスを活用して消費者を集め、トータルな視点から収益を上げる0円ビジネスモデルが続々と誕生している。
例えば、日本マクドナルドは、有名コーヒーチェーンなども含めたオリコンの買いたいコーヒー1位に選ばれるなど商品の質を高めた上で、付加価値の高いコーヒーやバーガーなどの0円券を配り、集客、誘客に成功している。
また、パソコンを使いたいビジネスマンのために、電源やネット接続のための無線LANや仕事に充分な広さのテーブルを備えた0円オフィスを提供して留客に努めている。デフレ時代の回転率重視の店舗運営ではなく、質の高い商品やサービスを0円で提供することによってリピート率を高めているのだ。
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