「次の一手」

「アンチエイジング」(抗加齢)という言葉が、健康・美容のキーワードとして注目を集めているが、企業もヒトと同じように生命体である。会社の組織も人体と同様に、長年にわたり、頭もボケず、ガンにも心筋梗塞にも動脈硬化にも冒されず、老化しないで生き永らえることは非常に難しい。
常に若々しさを失わず、世の中の風雪に耐え抜いてきた会社は、<アンチエイジング企業>と呼べるだろう。
戦後の高度成長期以降、「企業の寿命30年説」がよく唱えられた。
しかし、実態はずっと厳しい。国税庁(2005年)によれば、日本の株式会社・有限会社を合わせた全法人数は約255万社。その内、大企業も含めて、黒字企業は3割、7割は赤字だ。設立3年で企業の35%が倒産または解散などで消える。5年たつと、なんと85%が消えてしまう。10年以上存続できる会社は、たったの6.3%にすぎない。20年続く会社は、0.3%。千三つという通り、1000社に3社である。30年続く会社は、0.025%。1万社に2.5社しか残らない。生き残るのは至難の業、まさにサバイバルレースである。幕末維新や戦中戦後といった大動乱期でなくともそれほど厳しいのだ。
父方が祖父の代まで奈良で、母方は京都でもあり、100年以上続く全国の「のれん会」の数多くの経営者とも親しくさせて頂いてきた。彼らの経営を間近に見て感じるのは、存続し続けてきた老舗企業は、製法や販売方法を頑なに変えなかったから生き残ってきたわけではない。また、ただ時代の波に流されるだけで現在にたどり着いたわけでもないということだ・・・
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