北川正恭が行く政治経済の最前線

「リッツ・カールトン・ミスティーク(神秘性)」。
リッツ・カールトンに泊まった人だけが味わう驚きの体験。
顧客の期待を常に上回り、リクエストに対し「NO」と言わない極上のサービスは、今も世界中で新しい伝説を生み出し続けている。
大阪に次いで日本2番目のリッツ・カールトンが3月30日、「東京ミッドタウン」にオープンする。
三重県知事時代にリッツのサービスの哲学と精神を県庁に取り入れた北川氏が、総支配人のリコ・ドゥブランク氏に迫った。
構成=濱田 優 写真=北島 淳
北川 「従業員が毎回、必ず名前で呼んでくれる」「部屋のミネラルウォーターまで好みにあわせて銘柄を変えてくれている」「食事のときにウエートレスにちょっと美術館の話をしたら、ロビーでコンシェルジュがパンフレットをくれた」——。
リッツ・カールトンのサービスには、こうしたさまざまな逸話があります。
この東京にも3月30日、「ザ・リッツ・カールトン東京」がオープンします。世界中の多くのリッツ・ファン待望だと思いますが、今の心境はいかがですか?
ドゥブランク(以下、DB) とても爽快な気分ですね。1年前に大阪から東京に来たときは、まだここには何もなく、従業員も決まっていませんでした。それから面接をして、教育を重ねて……準備は整ったと思っています。今は従業員のみんなと一緒にこのホテルをスタートできる、その機会に恵まれたことを心の底から幸運に感じています。
ちょっと考えてみていただきたいのですが、「幸運(Luck)」とは一体何だと思いますか。
北川 「幸運」ですか。
DB ええ。「幸運」というのは、ただそこに漫然とあるのではないんです。入念な準備の積み重ねの先にこそあるものです。準備に準備を重ね、もちろんプランニングもして。努力を重ねたからこそ、機会はめぐってくる、運というものがついてくるんです。
北川 東京の一等地に建つビルの、最高層にこんな立派なホテルをオープンできる。
これも、あらゆるご努力や準備があったからこその「幸運」というわけですね。
DB パートナーである三井不動産と私たちがすばらしい関係を築けた結果だと思います。ちなみに防衛庁跡地に建つこのビル(248メートル)は、都庁を抜いて東京で一番高い建物になるんですよ。
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