
日本の個人は裕福だと言われている。
確かに、日本銀行が3月23日に発表した資金循環統計によると、
2009年末における家計の金融資産は1456兆円。昨年末よりも2.5%増えている。
中身を見ると、一番増加率が高いのが「株式・出資金」。+16・2%も増えている。その次が「投資信託」の+10・8%というから、ここに来て、ようやく「貯蓄から投資へ」というお国の方針が行き届いたのかなぁ、と一瞬思う。
実態はそうではない。
よく見ると、「株式・出資金」の増加は単なる株価の反転を示したものにすぎず、実態としての保有株式数は増えていない。投資信託に至っては、保有している数量が数%純減している。要するに、日経平均株価が08年末に8859円だったものが、09年末に10546円にまで回復したことを反映しているだけなのだ。
日本の家計が保有している金融資産をみると「現金・預金」が55・2%と過半を占めており、米国における家計が14・3%しか「現金・預金」を保有していないことと対照的である。「株式・出資金」で比較すれば、日本が6.6%で米国が31・6%とものすごい差だ。投資信託も日本が3.6%で米国が12・7%となっているなど、日本の家計を構成している資産が極めてインフレに弱いことを示している…
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