
今年こそは、明るい年になってほしいと思うものの、そういう気分になかなかなれない。
エコノミストの間では、「二番底は来るのか否か?」という議論が盛んだ。
大勢は「二番底が来る」ということのようなのだが、どうもしっくりとこない。
そもそも「二番底」とは、株式チャートの用語。下げてきた株価が下げ止まって、最初の安値をつけることを「一番底」と呼び、そこから反発した後に、もう一度安値近辺まで下げて反発する場面を「二番底」と呼ぶ。「二番底」は、「一番底」と同じレベルの場合と「一番底」よりも高い値で底打ちする場合があり、一般的には高い値で「二番底」を打ったときのほうが強い上昇力を持つと言われている。チャートの世界では「二番底は黙って買え」という格言があるほどで、株価上昇のサインとされている言葉でもある。
つまり、「二番底リスク」という言葉の裏側には、「下がるかもしれないが、一番底までしか下がらない」という暗黙の示唆が含まれているわけで、もっと言えば、「二番底の後は本格回復が待っている」という楽観的なニュアンスすら感じられる。
私は、そこに違和感を持つ。
おそらく、「二番底リスク」を論じるエコノミストたちは、「景気は底入れした」ということを議論の前提としている。確かに、マクロ的な統計を見ている限り、そういう主張も理解できなくはない。GDPや鉱工業生産指数や日銀短観は、「底入れ」というより「底離れ」のサインを示している。
しかし、庶民感覚は違う...
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