
7月21日、衆議院が解散され、40日間という長期にわたる選挙戦の幕が開いた。
与党である自公が過半数をとることは難しいと見られており、
政権交代が実現するとすれば、60人目の日本の元首が新たに選出される。
新しい元首といえば、本年1月、米国において、有色人種として初めて大統領に選出されたバラク・オバマ氏が頭に思い浮かぶ。
オバマ氏の前は、2001年1月にホワイトハウス入りしたジョージ・W・ブッシュ氏が8年の間、重責を背負っていた。その前は、いまだに根強い人気を誇っているビル・クリントン氏。同氏は、1993年1月から大統領の任にあった。つまり、93年1月からの16年7カ月の間、米国における国家元首は3人しかいない。
ヨーロッパに目を転じてみよう。英国では、90年11月から97年5月までジョン・メージャー氏が首相を務めた後、07年6月までトニー・ブレア氏が国政を率いた。現在、首相の座にあるゴードン・ブラウン氏を加えても3人だけ。
フランスでも事情は同じだ。81年5月から95年5月までは14年の長きに亘りフランソワ・ミッテラン氏が君臨し、それから07年5月までジャック・シラク氏が跡を継いだ。現役のニコラ・サルコジ氏と合わせてやはり3人。
同じ時期、ドイツでは、ヘルムート・コール、ゲアハルト・シュレーダー、アンゲラ・メルケルの3人しか首相を務めておらず、ロシアでも、ボリス・エリツィン、ウラジーミル・プーチン、ドミートリー・メドヴェージェフという3人の大統領しかでていない。ちなみに、お隣の中国でも国家主席は、楊尚昆、江沢民、そして今は胡錦濤ということで3人にすぎない。
つまり、世界を率いる主要国においては、16年7カ月の間に国家元首は3人程度というのが相場になっている。世界情勢の変動が激しいからこそ、内政と外交と経済の安定は欠かせない。その意味で、5~6年程度の期間は1人の国家元首に任せないと中身のある成果は出せないということなのだろう。
これらと比べて、わが国はどうだろう。じつは、16年7カ月の間に宮沢喜一、細川護煕、羽田 孜、村山富市、橋本龍太郎、小渕恵三、森 喜朗、小泉純一郎、安倍晋三、福田康夫、麻生太郎と、11人も交代している。首相の就任期間は平均1年半に満たない。こんなに短い期間で、世界に伍する内政と外交ができるのであろうか・・・
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