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[特集]改革偽装
竹中平蔵インタビュー

郵政見直しは国民に高い授業料強いる

危うい「二重性格政権」

経済財政諮問会議を廃止して小泉・竹中時代からの決別を鮮明にした民主党政権。
しかし、自らが掲げる改革は国民向けパフォーマンスの域を出ない。
そればかりか郵政民営化の見直しなど時計の針を巻き戻す政策がまかり通っている。
構造改革はなぜ、必要なのか。小泉政権下で改革に取り組んだ竹中平蔵氏に聞いた。

構成=三好達也 写真=鰐部春雄

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ヘッドクォーターないまま政策遂行

── 民主党政権に対する所感を教えてください。
 まず、政権交代は間違いなくいいことだったということは申し上げておきたい。政治の世界で淘汰のメカニズム、競争のメカニズムが働いているということですから。そのうえで大変残念なのはあまりに準備不足でたいへん混乱している。部分的には年金改革とか、脱官僚などは是非実現してもらいたいのですが、懸念される問題も2つあります。
 1つはマクロ経済の政策がないということ。マクロ経済のコンセプトがないといっていいかもしれません。それぞれ個別ごとの政策に予算を積み上げていくだけで、全体として予算がどうなるのかという視点がありません。マクロ経済で、どれだけ予算が増えるのか減るのかという点がまったく見えないのです。
 設計図でいえば、リビングルームの設計図があって、キッチンの設計図があって、それぞれはそんなに悪くないのかもしれないけれど、家全体の大きさが分からない。そういう状況だと思います。

── 経済財政諮問会議を廃止して国家戦略室を設置しました。
 早々と経済財政諮問会議の廃止を決めましたね。これは小泉(純一郎元首相)さんの足跡を消したいという政治的な思惑がすごくあったからかもしれませんが、代わりに作るといった国家戦略室がほとんど機能していない状況です。
 ヘッドクォーターがないまま政策が行われているから全体の構造が分からない。経済成長や財政赤字が将来どうなるのかまったく分からない。経済に関する予見可能性がまったくないのです。
 もうひとつの問題は、政策に整合性がない。前原(誠司)国土交通相のオープンスカイや羽田空港のハブ化は、日本の市場を広くする改革に間違いないでしょう。わたしたちもやろうとしたが、国交省の官僚と族議員に阻まれてできなかった。それが進もうとしているので、僕は拍手を送りたい。 
 一方で、同じ政権とは思えない郵政の再国有化が行われています。この基本方針は1週間ぐらいで密室で決まってしまって、政府は説明責任を果たしていません。中身に書かれていることはかなり強烈で、ゆうちょ銀行を銀行法の適用から除外すると。そんな国はありません。オープンスカイをやって、もう一方では時計の針を巻き戻すようなことをやっているのです。わたしはあえて、「二重性格政権」と言っています。同じ政権がやっていることとは思えません...

続きはFJ2月号で


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