総理にふさわしい人ランキングで首位を走る“あばら屋”の新家主は、
日本をどのように改革するのか。その旗印にあるものとは?
構成=香川 誠 写真=鰐部春雄

おち 新党発足からわずか1週間の今日(4/30)、ご多忙のなか僕の連載第1回目にご登場くださってありがとうございます。
舛添 こちらこそ光栄です。しかし毀誉褒貶、罵詈雑言、聞こえてくる声は散々だ(笑)。
おち 部数や視聴率が伸びるからでしょう。今メディアは発言の揚げ足取りばかりに熱心で、「日本をどうするのか」という国民が本当に知りたい政治の中身を伝えていません。だからこの企画を通して、政治家の方々に「これから日本をどうプロデュースするのか」ということを直に伺いたいと思いまして。プロデューサーはある種「気付き」の仕事で、自分が世の中より先に気付いて、こんなのが流行るんじゃないかと日々予測をしています。そうしているうちに何となく数年前から、「もう日本、間に合わないんじゃないか」と思うんです。経済も、防衛も。
舛添 仰るとおり。私もまさに同じ危機感を持っています。ひょっとしたら今日本が迎えている危機は、幕末の明治維新のときよりも深刻じゃないかな。携帯電話もカーナビも日本だけがガラパゴス化して、会計基準をはじめ国際的な基準も海外に持っていかれている。太平の眠りをさます上喜撰(蒸気船)たった四はい(四隻)で夜も眠れず──。黒船は見えるから「来たぞ、まずい」と思えるけど、今は高機能携帯を持って「すごいな日本は」と思ってしまう。でも実際には国際競争力も2位から17位とどんどん落ちている。自民党のビジネスモデルは終わったということです。民主党にやらせてみても同じなのは、小沢幹事長が自民党の古いビジネスモデルをそのままやり始めたからですよ。
おち 2009年の9月に政権交代がありましたが、どの辺りから「終わった」と思われました?
舛添 私が厚生労働大臣に就任した時にはもう自民党は終わっていた。その時から私の最大の敵は民主党ではなく族議員。国民のために改革をやろうというときに足を引っ張ったのは、官僚と癒着している人間ばかりだった。
おち 「終わった」という意味では、安倍さんはキーパーソンですよね。日本初の「逃げる」という姿勢を国民に見せてしまった。
舛添 そもそも健康でない人が大臣をやってはいけないんです。私は快眠快食快便。朝はゴミ出し、夜は洗濯(笑)。2年以上厚労大臣として務めている間は、寝る間もない激務の中で一回も病気をしなかった。
おち 今回舛添さんは新党改革を作って、政権を取りたいという思いがあるんですよね。
舛添 いや、総理大臣になるために新党を作ったんです。
おち その一点なんですか?
舛添 その一点です。
おち なぜ総理大臣なのですか?
舛添 権力を持たないと日本を変えられません。普天間問題も外交防衛の権限を持つ内閣総理大臣でないと解決できない。私は752日間、厚労大臣として全力投球してきた。C型肝炎、原爆訴訟──。新型インフルエンザは世界で最も人口比率の死者が少なかった。国民もそれを知っている。
おち 「総理にふさわしい人」ランキングで1位ですからね…



