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投資革命!ETFの徹底解剖

米国で近年、爆発的に取引が拡大しているETF。
その魅力は何か? 日本でも同様に取引は広がるのか?
その障害になるものがあるとすれば何か?
個人投資家にとってのメリットとデメリットを総点検した。
構成=山本雅幸 写真=鰐部春雄

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Part1 ETFの多様化と将来性

株式のように売買できる投信

個人投資家の間で、ETF(指数連動型上場投資信託)の人気が急速に高まっている。金融庁が昨年末に公表した「金融・資本市場競争力強化プラン」が“ETFの多様化”を打ち出したこともあり、その認知度は一層高まる気配だ。政策当局にとってETFは、東京市場の国際的な地位の低下を防ぐための起死回生の一打でもある。ところでそもそも、ETFと通常の投資信託とは何が違うのか? 大和総研の金本悠希研究員は「①売買方法が株式と同じ②株価指数などに連動する③信託報酬が比較的低額なことなどがその特徴。日本市場に上場するETFの種類も2007年以降急速に増え、現段階で65本に達した。そのすべてを簡単にリアルタイムで取引できることが、ETFと通常の投資信託の最大の違いだ」と語る。06年までは実質的に大型株に連動するものに限られていたが、次第に連動の対象となる株価指数が拡大し、今年6月にはそれまで金融庁が告示していた限定指定(34指数)も廃止になった。「今後は『指数の算出方法が客観的である』などの条件を満たせば証券取引所が自由に指定できるので、ETFの種類は急激に拡大するだろう」(金本氏)現時点で国内に上場しているETFの一覧を見ると、07年以降に上場した「中小型株」「業種指数」や「外国株」「商品(金)」などに連動するETFが目を引く。外国株価指数の種類も中国、韓国、ブラジル、ロシア、南アフリカと多彩。特に中国A株は国内投資家専用の市場で、通常は外国人が直接には投資できないだけに、ETFを通じて投資できることは魅力的。相場観によっては、たとえば「エネルギー資源」に連動するETFを買い持ちにして、「自動車・輸送機」に連動するETFを空売りするというポジションをつくることも可能だ。ちなみに、金価格に連動する「SPDRゴールド・シェア」というETFは純資産額が約1.8兆円(08年8月15日現在)とけた違いに大きいが、これはNYSEArca(ニューヨーク証券取引所グループ内の取引所)と重複上場していることによる。

投資業界の総合デパートに

金本氏によれば「ETFの拡大は①連動対象指数の拡大②投資対象を『コモディティ』に拡大③外国株価指数に連動するETFの登場④外国通貨の対円為替レート連動ETFの登場に分類される。ちなみにこのうち①と②は、金融庁の市場強化プランを反映した動きだ。東京証券取引所は3年以内に上場銘柄を100銘柄に増やし、長期的にはNYSEに匹敵する銘柄数(280銘柄弱)を上場する目標を掲げている」。9月に上場された通貨に連動するETFは、インド・ルピー、ブラジル・レアル、ロシア・ルーブルと、実にユニークなラインナップだ。まだ上場はしていないが、債券指数に連動するETFの上場も可能になり、REIT(不動産投資信託)指数に連動するETFが9月に上場された。「米国ではアクティブ運用でインデックスを上回ることを狙うETFも登場している」(金本氏)。ETFだけでほとんどすべての資産クラスを網羅する時代が、近い将来に到来しようとしている。

続きはFJ11月号で



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