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心配なのは「暗さ」と「基礎体力不足」です
鈴木宗男(衆議院議員 新党大地代表)インタビュー

福田首相が官房長官だったときに、鈴木宗男衆議院議員は対立関係にあった。
権力を使いこなす力と「暗さ」を感じたという。

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福田首相が「国策捜査」を
しやすくした?

〝自民党外交族〟と称された鈴木宗男議員は、「北方領土交渉を混乱させた」などの理由で社会のバッシングを浴び、2002年には「斡旋収賄」の疑いで東京地検特捜部に逮捕された。しかしそれらは「国策捜査」によるものとして無実を主張。小泉政権で、当時の官房長官だった福田康夫首相の記者懇談会での発言に、捜査をしやすくした点があるとみている。
 いわゆる「鈴木宗男疑惑」が騒がれたころ、福田さんは記者に「鈴木が逮捕されても政権にはまったく影響はない」「捜査はガンガンやるべきだ」と、話したそうです。こうした話は政界や官界を巡ります。検察は「鈴木をつぶせ」という官邸のメッセージだと思ったでしょうね。
 個人的には、福田さんとは親しい関係も対立もありません。しかし政治は権力闘争ですから、置かれた立場で政治家の言行は変わります。私は当時、「抵抗勢力」の代表格で、私をつぶすことで、改革を標榜する小泉政権の求心力が高まった。福田さんの望んだ状況になったわけです。ただ、恨みはまったくありません。権力者は権力を守ることに全力を尽くすものですから。
 福田さんの性格からいうと「福田外交」は、手堅く、落ち着いた穏健なものになるでしょう。ですが「穏健」は、別の見方をすれば「陰湿」や「暗さ」という側面も持つかもしれません。福田さんは官房長官時代に権力を上手に使いこなし、その強さを知った人です。明るさはないし、見て元気になるような政治や外交をするとは思えないですね。

政治家としての
「基礎体力」に疑問

鈴木議員は、福田首相の判断力や実績に、危うさも感じている。
 手堅い点はみられます。まず、内閣と自民党の人事をよく考えていますね。高村正彦さんを外務大臣に、伊吹文明さんを自民党幹事長にしました。この2人は冷静で、深い勉強に裏打ちされた判断力を持っています。元首相の森喜朗さんの意向もあるのでしょう。「福田カラー」はないけれど、チームプレーをする感じです。
 ただ、福田さんは外交に関しては、はっきりとした戦略を打ち出していません。10月の所信表明演説や、その後の発言を聞いても、何をするのか〝ストーン〟と腹に響くメッセージがないから、方向が定まらないですよ。
 外交は、それを指揮する首相と外務大臣で変わります。かじ取りをする政治家の、大局をつかむ判断力、志、胆力といった「基礎体力」で左右されます。そして日々の積み重ねが大切です。たとえば、田中真紀子さんと川口順子さんが外務大臣になったときは「空白の4年間」と言っていいほど、外交が停滞しました。2人の大臣に実力がなかったからです。
 福田さんは外務政務次官など、外交関係の仕事を多くしています。大きな失敗はしていませんが、政治家としての基礎体力不足を心配します。閣僚歴は官房長官のみで、政治家歴は17年と少ないほうです。基礎体力は、実務で汗を流し、経験を積むことでしか身につけられません。
 そして、人や物事を見る目に私は危うさを感じていますよ。私を謀略で陥れた竹内行夫元事務次官を中心とする外務省内の勢力は、福田さんにすり寄って自己保身を図りました。福田さんは、こうした悪い官僚たちを守った。そして「影の外相」と呼ばれるほど、外務省内に影響力を強めた。日本外交をダメにした官僚たちの本当の姿を福田さんは見抜けなかったのでしょうか。
 また、福田さんは議員外交を通じて、イランとの関係が親密です。外務省は中東外交の拠点として、イランとの関係を重視してきました。私はこれを批判して軌道修正をしようとしたが、なかなか変わらなかった。今のイランを見てください。核開発を進めて中東の緊張を高め、北朝鮮とも軍事的に親密な関係を持っている。この危険もわからないのかなぁ・・・

続きはFJ1月号で



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