
FXで外貨に投資しよう!
構成=FJ編集部 写真=鰐部春雄
4月初旬、FX(外国為替証拠金取引)について、世間がアッと驚くような事件が起きた。
東京都世田谷区に住む主婦が、2005年までの3年間で、FXなどで得た約4億円の所得を申告せず、約1億3000万円を脱税したとして、東京国税局から東京地検に告発されたのだ。この事件は新聞やテレビの報道番組だけでなく、ワイドショーなどでも、繰り返し伝えられ、投資に関心のない人たちの間にまで、FXは知られることになった。
もちろん脱税は許されない行為だから、もし本当にあったのなら、しかるべき処罰が下されても仕方がないのだが、この事件はもう一つ別の意味を持っている。
それは、FXが主婦のような人たちも含めて、誰もが行う一般的な投資手段にまで成長してきたということだ。ここ数年でFX事業者の預かり金残高、口座数は急増している。大手証券会社などでも取り扱いを始めたほか、この春には日本を代表する通信会社NTTがサービスを開始するなど、異業種からの参入も起きている。
そこで今回は急成長を遂げている、このFXついて、調べてみることにした。
数年後には1兆円市場に
少ない元手で、その数倍から数十倍の外貨が売買できるFXの人気が急上昇している。
FXは1998年4月の外為法改正で登場した。これにより一般の個人投資家が外貨を直接売買する道が開かれた。長引く日本の超低金利と円安傾向は、個人投資家のお金を海外へと向かわせている。
民間調査機関である矢野経済研究所が昨年6月に発表したFXに関する調査結果によると、2006年3月末のFXの預かり金残高は前年比29・6%増の3781億円、口座数は同82・3%増の33万349口座で、年間取引額は1米ドル=113円で計算すると、少なくとも128兆円規模になると推計している。また、07年3月末には約6678億円、約64万口座に増えると予測している。業界関係者からは「預かり資産6000億円台、60万口座は超えるだろう」と、この予測を裏付けるような声も聞かれている。
矢野経済研究所上級研究員の白倉和弘氏は「非常に認知度が上がっており、この勢いが続けば、2~3年後には1兆円、100万口座になるでしょう」と予測する。FX市場はまだまだ成長しそうだ……




